5社が増益となるなか、ホンダ(‐8.9%)とスズキ(‐9.9%)の両社が減益に。トヨタの連結決算に含まれるダイハツも単独でみると‐19%の減益を計上しています。
ホンダの場合はエアバッグのインフレーターやDCT絡みの巨大リコールが、スズキの場合はイグニッションスイッチの不良に伴う約178万台もの大規模なリコールが、それぞれ減益に大きく寄与しているとみられます。
また今期の業績予想ではマツダが税負担増による減益で‐12%、三菱自が為替の影響を受けて‐15%、ダイハツも‐12%とそれぞれ減益を見込んでいます。
スズキとダイハツは新興国での販売不振が影響しているようで、スズキはインドでは販売を伸ばしたものの、経済が足踏みするタイやインドネシアといった東南アジアで低迷しており、ダイハツも主となるインドネシア市場で販売が落ち込んだことが影響。
また国内市場でも4月以降販売の新車を対象とした軽自動車税増税の影響が既に出始めています。
加えて両社はシェアを巡る過当競争を繰り広げた結果、販売店がナンバー登録をして転売する未使用車が増え、利益を押し下げる結果に繋がっている模様。
国内新車市場で4割を占めるまでに拡大した軽自動車ですが、今期は国内市場での収益確保についても課題となりそうです。
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