トヨタ、ホンダ、日産が海外生産から国内生産に回帰!?

これまでトヨタは10年以上かけて海外生産比率を約60%にまで高めて来ましたが、今回の国内生産回帰への背景には円安移行に加えて3年間に渡る「意思の有る踊り場」で培った国内工場の生産効率向上が有るようです。

01

同社が国内に戻す生産量は全体の4%程度とは言え、雇用確保の観点で国内経済への好影響が期待できます。

海外生産が約80%に達しているホンダは今秋にも北米向け「アコードHV」の生産を米オハイオ州メアリズビル工場から埼玉県の狭山工場に集約、加えて北米向け「フィット」についても今年度中に年3万台強の生産をメキシコ工場から寄居工場に移す模様。 

HONDA_ACCORDまたホンダと同様に海外生産比率が80%を超えている日産についても北米向けのSUV「ローグ(エクストレイル)」の年10万台の生産を九州工場へ移管するとか。

Nissan-Rogue

こうした動きは国益に供すると共に、今後は経済情勢や市場のニーズの変動にシンクロしたグローバル生産を可能とするフレキシブルな生産体制作りが進みそうです。

〔関連記事〕

米国の新車販売でトヨタが前年比4.9%増、シェア14.6%に!
https://clicccar.com/2015/04/14/303146/

日本車生産の海外流出が止まらない! マツダもメキシコへ!!
https://clicccar.com/2014/03/03/248315/

円安でも自動車各社の輸出が増えないワケは ?
https://clicccar.com/2013/06/02/221752/

どこまで進む?  ホンダと日産が海外生産シフトを加速 !
https://clicccar.com/2012/10/04/200429/

長期円高で空洞化(海外シフト)が進む自動車産業
https://clicccar.com/2012/10/02/200301/

 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/05/11/306756/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる