86(ハチロク)を車高ダウンするならフォグランプの位置にも注意しましょう!

ウインカー下端の最低地上高によって、トヨタ・ハチロク合法的なローダウンに制限がありそうだ、という話題で盛り上がっているクリッカーですが、車高ダウン時に気をつけないといけないのはウインカーだけではないようです。

 

たとえば、前部霧灯(フォグランプ)。その取付要件にも保安基準はあり。

ポイントになるのは、以下の部分。

 

前部霧灯は、その性能を損なわないように、かつ、取付位置、取付方法等に関し、視認等その他適切な方法により審査したときに、次の基準に適合するように取り付けられなければならない。 ( 保 安 基 準 第 33 条 第 3 項 )

前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 800 mm 以 下 で あ っ て 、すれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下<中略>下縁の高さが地上250mm 以上となるように取り付けられていること。

つまりフロントバンパーに前部霧灯が備わっているクルマで車高をダウンしたときに、最低地上高より先に、このランプ下縁の最低高250mmという要件がひっかかることが可能性としてあるというわけ。

ハチロク、BRZといった話題のクルマに限らず、保安基準の範囲で車高を下げるときにはお気をつけあれ。

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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