ホンダ・ステップワゴンのVTECターボをハイブリッドのライバルと比べてみる

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ステップワゴンの1.5リッターVTECターボエンジンは、2.0リッターNAエンジンのダウンサイジングという狙いも感じられるものですが、トヨタと日産のライバルモデルにはハイブリッドが用意されています。あらためて、最高出力と燃費性能を比べてみると以下の様になります。

  ホンダ ステップワゴン トヨタハイブリッドミニバン 日産セレナ
システム種類 直噴ターボ 2モーターハイブリッド シンプルハイブリッド
総排気量(cc) 1496 1797 1997
最高出力(kW) 110 100(システム値) 108(エンジンのみ)
JC08モード燃費(km/L) 17.0 23.8 16.0

カタログ燃費では、2モーター・フルハイブリッドを採用するトヨタのミニバン3モデルがリードしていますが、最高出力ではステップワゴンの1.5リッター直噴ターボがトヨタの1.8リッターハイブリッドを上回ります。排気量が小さくとも、ハイブリッドよりターボのほうがパワフルというわけです。

またセレナの場合は、ハイブリッドといっても最高出力1.8kWほどのスタータージェネレーターがアシストするシステム。やはりステップワゴンがピークパワーでは優勢です。

さすがに2モーターフルハイブリッドを採用するトヨタの燃費性能には届いていませんが、「スマートシンプルハイブリッド」と呼ばれる日産セレナの数字は出力、燃費ともに超えているのに注目。ホンダがステップワゴンに採用したダウンサイジングターボは、シンプルハイブリッドと互角以上のパフォーマンスを実現しているというわけです。

それでいて、おおむね0.5L刻みの排気量で区分される自動車税では、ライバルよりも課税額が少ないクラスとなっているのもステップワゴンの利点といえそうです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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