フィットシャトルは「いいクルマ感」と「いい道具感」と「いい燃費」を実現しました【新型ホンダフィットシャトルのすべてを読んで/インプレッション編】‏

販売絶好調のフィットに、お尻をグイッと伸ばしてワゴンに仕立てたモデルが仲間入りしました。その名は「フィットシャトル」、素直にフィットワゴンと名乗らないところに、ただのワゴンじゃないというホンダのこだわりを感じます。

最初にインプレッションを読んで記憶に残ったのが、「使いやすい荷室に加えて+αの程よい上級感」という書き出しです。

実を言うと「ホンマかいな?」というのが、正直な第一印象でした。
というのは、スモールカーのワゴン派生車種では、カーゴスペースや使い勝手に傾注するあまり、質感や走り、快適性まで踏み込んで造り込まれる事がなかったのですね。
(´・ω・`)ですよね~

でも実はここが、単に「ワゴン」ではなく「シャトル」を名乗るポイントでした!なぜなら今回フィットシャトルは、カローラフィルダー等の5ナンバーワゴン市場における「本命」となるべく企画されたクルマなのです。

そこでフィットの車格を上級シフトさせるために、ボディ構造をしっかり造り込んできました。
そして「常にフラット感を保ちながら、急な操作にも余裕で応えてくれる」走りを実現したのですね。

レポーターの熊倉さんが「重厚な走行感覚で知られるVWゴルフを、少しばかり軽くしたような感触」と例えたところに、フィットシャトルの骨太感が伺えます。
(o・・o)/ナイスです

またエンジンでは、標準フィットで主力の1300ccは使わずに、1300ccとモーターを組み合わせたハイブリッドと、1500ccエンジンの2種類を搭載してきました。
「コクを感じるハイブリッド車」という表現からは、小さいながらもモーターが、エンジンの後ろから粘り強く押し出す感じがイメージできます。
「キレならガソリン車」と言われれば、ホンダのエンジンらしくレスポンスとパワーと燃費に優れた、メリハリのある走りが浮かびますよね。
エンジン毎に、クルマの性格もしっかりと造り分けているのが、ニクいところです。

「良いものに乗る満足感と、惜しげもなく使えるカジュアル感を持ち合わせている」というフィットシャトル。まさに今の日本にジャスト・フィットな、5ナンバーECOワゴンだと感じました。
d(^o^)b

(拓波幸 としひろ)