山本晋也 
このガソリンエンジン、トヨタが「バルブマチック」と呼ぶ、吸気バルブの作用角とバルブタイミング調整幅を広げたメカニズムを採用するもので、ポンピングロスを低減する効果が大きいことで知られています。激戦区のミニバンだからこそ、ガソリンエンジンも燃費と出力をバランスさせたユニットが与えられているのです。
| ステップワゴン G（FF) | ヴォクシー X（FF) | |
| 全長×全幅×全高（mm） | 4690×1695×1840 | 4695×1695×1825 |
| 室内長×室内幅×室内高（mm） | 3220×1500×1425 | 2930×1540×1400 |
| 車両重量（kg） | 1650 | 1570 |
| エンジン種類 | 1.5リッター直噴ターボ | 2.0リッターポート噴射 |
| 最高出力（kW/rpm） | 110/5500 | 112/6100 |
| 最大トルク（Nm/rpm） | 203/1600-5000 | 193/3800 |
| 燃費性能（JC08・km/L） | 17.0 | 16.0 |
| タイヤサイズ | 205/60R16 | 195/65R15 |
| メーカー希望小売価格 | 248万円 | 246万8571円 |
価格からも、完全にライバル関係であるといえる、この2台。パワートレインの数字も拮抗していますが、最大トルクにおいてホンダの1.5リッター・ダウンサイジングターボが、トヨタ2.0リッターガソリンエンジンをピーク値でも超え、また発生回転の違いから、ターボのアドバンテージを活かしていることが見て取れます。
しかも、「わくわくゲート」を備えるステップワゴンはヴォクシーより重量級にもかかわらず、燃費性能で上を行く余裕を見せているのです。
それだけではありません。
ダウンサイジングしたエンジンは、エンジンベイを小さくすることが可能で、そのメリットは室内長の違いに現れていることが確認できるのです。
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（山本晋也）
