トヨタ「オーリス」がフルモデルチェンジで「カローラスポーツ」になったワケは?

トヨタ自動車が6月26日、TNGAプラットフォームの採用により、低重心でワイドなシルエットを実現した新型車「カローラスポーツ」を発売しました。

新型カローラは1966年に誕生した初代から数えて12代目となり、プリウスやC‐HRでお馴染みの1.8Lエンジン+モーターのHV仕様と、オーリスに搭載されていた1.2L直噴ターボエンジン仕様の2タイプを用意。HV仕様では34.2km/Lの低燃費と走りの楽しさを両立、ターボ仕様では幅広い回転域で力強く伸びのある加速フィーリングを実現しています。

また今年8月には、半クラッチやギア合わせを気にせず、マニュアル運転を楽しめる「iMT」(インテリジェント・マニュアル・トランスミッション)仕様が発売される予定。

サスペンションには新開発のダンパーを採用。世界各国の道を約100万km走ってチューニングを重ねたそうで、オイルや構成部品の組み合わせを約600パターンもテストしたとか。

このように、走りの面でも大いに期待できそうな「カローラ スポーツ」ですが、興味深いのは同車の車名が仕向け先によって異なっている点。


欧州で元々人気が高い「トヨタ オーリス」は後継モデルについても同車名ですが、逆に今一つ販売が振るわない日本向けは「オーリス」 → 「カローラ スポーツ」へ、米国向けについても「カローラiM」 → 「カローラ ハッチバック」へと、それぞれ今回のモデルチェンジを機に車名を変更しています。

その背景には、せっかく良い商品を開発したのだから、これまでの販売状況から脱し、より多くの受注を得たいとするトヨタの期待が透けて見えるようです。

Avanti Yasunori・画像:Avanti/TOYOTA)

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トヨタ カローラ ハッチバック(米国)
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トヨタ オーリス(欧州)
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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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