そしてなんといってもすごいのは、機体だけでなくエンジンも自社開発っていうところですね。
機体とエンジンって、ふつう同じメーカーは作らないんですよ。F1だってそうでしょ? 長年両方作ってるのなんてフェラーリくらい。ボディ(シャシー)とエンジンは、ノウハウがぜんぜんちがうから、コンストラクターがちがうのがふつうなんです。
そのボディとエンジンを両方作っちゃったという点で、ホンダはたいしたもんです。ホンダはたしかに4輪車、2輪車、農機具、発電機などいろいろなエンジンを作ってますが、それはほとんどレシプロエンジン。これはジェットエンジンですからね。
このあとホンダジェットは、4月25日の仙台を皮切りに、日本各地で一般公開を行います(残念ながらもう応募は終了しています)。そしてそのあとは、欧州などで航空機ショーに参加したり、展示されたりするそうです。
それにしても、ナマで見る実機は、全長が短いにもかかわらず、なかなかシャープで、スタイリッシュでした。日本の環境では、お金持ちになったとしても、あまり必要ではないかもしれませんが、これから世界各地でエグゼクティブを乗せたホンダジェットが飛ぶことになっていくのでしょう。ちなみに聞いた話では、お値段は450万ドル(およそ5億4000万円)くらいだそうです。
(まめ蔵)