雨は激しさを増すかと思えば弱まり始め、そしてまた激しさを増します。レインタイヤといえども、この天候の変化はかなり厳しい。タイヤのライフを大きく削っていきます。
しかし井口選手はGT300クラスでは2番時計の1分34秒806というベストラップを叩き出し、順位を取り戻していくのです。そしてチェッカーでは17位まで順位を戻していました。
今回の開幕戦で山内選手は「悪いところは全部出し切った」と語り、井口選手も「これだけ難しい状況のなかでリタイアせずに走り切れたことなど、ポジティブな面もあったのではと思います」と語っています。
レースでは結果が全てではありますが、SUPER GTはこの1戦だけでは終わりません。SUBARU BRZ GT300は、残る7戦を戦い抜くための貴重な経験を得た、と言い換えることもできます。勝つためにチャレンジを続ける姿勢をSUBARU BRZ GT300はこれからも持ち続けてくれることでしょう。
次戦は5月2日(土)・3日(日・祝)に静岡県の富士スピードウェイで行われる「FUJI GT 500km RACE」。シェイクダウンから走りこんでいる富士でSUBARU BRZ GT300はどんなレースを見せてくれるのでしょうか。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)