ホンダが目指す「V2Xユニット」によるモビリティ社会とは?

「V2Xユニット」とは、ホンダが「つながるクルマ」の普及を目指して開発した車載通信ユニットで、「人とクルマと社会をつなぐ機能」を搭載しているのが特徴。

HONDA_02

そう聞くとすでにDCMなどの車載ユニットがあるのでは?と思いますが、「V2Xユニット」に「マルチメディア放送」や多彩なアプリと連携することで、単なる「つながるクルマ」ではなく、多彩なコンテンツをリアルタイムで得ることができます。

さらに、災害時に携帯通信網がつながらない場合でも放送とV2X通信の組み合わせで、情報が得られるという利点もあります。

HONDA_03

平常時には、互いに一歩先の行動をやりとりすることで余裕をもった行動に役立ち、ちょうど同技術展初日が東日本大震災から4年ということで、災害時でのV2X通信の利点もパネル展示などで解説されていました。

HONDA_06HONDA_04

災害発生時には、携帯電話網などの公衆回線がダウンした状況下でも先述したように、お互いがWi-Fiでつながり、避難情報などの重要な情報を伝達させることが可能。

V2Xユニットを活用したサービス(OMOTENASHI APP/任意団体おもてなしアプリ推進協議会が訪日外国人に向けて提供・利活用促進を行っているアプリケーション、マルチメディア放送波との連携)の紹介とともに、試乗デモンストレーションも実施されていました。

平常時はもちろん、災害時でも「つながるクルマ」であれば移動中でも情報を取得でき、迅速な避難や正しい判断がつきにくく、これからの実用化に期待が高まります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる