N-BOXスラッシュは2トーンルーフを前提に設計されていた!

メッキモール、そしてシルバーメタリックのガーニッシュによりボディとルーフを明確に分けているのは、生産性という点でも意味のあるデザインということです。 

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テールゲートを開けると確認できますが、2トーンカラーではルーフ同色となるゲート上部は別体パーツとなっています。

実はこれ、2トーン塗装における利便性を考えたもの。2トーンに塗り分けるにはマスキングといった作業が必要になりますが、別体パーツとすることで、そうした作業を不要とし、生産性を上げているということです。

そして、ルーフをメッキモールやガーニッシュで区切っているのも同じ理由。こうすることで、2トーン塗装に要求されるマスキングの手間を減らせるのです。

つまり、メッキモールやシルバー・ガーニッシュは2トーンボディカラー前提のデザイン要素という見方もできるわけです。

なお、こうした工夫により、作業の手間としては1/4程度にできたということです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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