果実堂は2015年度以降の株式公開を目指しており、今回のトヨタの資本参加(持株比率 3.7%)で株主構成の安定化が図れるメリットがあるとしています。
またトヨタも今回の果実堂への出資で経営状況や支援の実効性を把握でき、より農業への知見を深められるとしており、自動車で培った「カイゼン」手法を農業分野でも活かしていく考え。
最近ではトヨタの他にも電機メーカーの東芝やパナソニック、日立製作所などが野菜の大規模な生産・販売に取組んでおり、中でも東芝は支援ではなく本気で農業事業を目指しているようです。
これらの企業各社が取組んでいるのはセンシングや制御技術、ITを活用した品質管理など工場生産で培ったノウハウを活かした農業。
コスト分析やカイゼンなど、工業生産では当然とされる仕組みが多くの場合、農業生産では実践されていないのが実状と言います。
気候変動などで食糧を生産する農業の重要性が世界的に高まっている中、工業製品を手掛ける企業の目には農業がまだまだ生産性の面で改善余地があると映っているためで、そこに大きな商機があると睨んでいるからに他なりません。
一見、異業種に見える工業と農業ですが、その運用ノウハウには合い通じるものが有るというワケです。
■果実堂 Webサイト
http://www.kajitsudo.com/index.php