こうした状況を受けて11月20日、政府が水素ステーションの設置費用を2020年までに半減すべく、技術基準に対する規制緩和を発表。
価格を押し上げている水素圧縮機、蓄圧機、プレクーラー(水素冷却機)、ディスペンサー(水素ガス高速充填機)などの価格低減が期待されています。
そうした中、圧力制御機器のヤマト産業が水素供給用簡易装置を発表しました。
独自開発の超高圧バルブを使って小型化、価格を10分の1以下に抑えたとしており、12月下旬から自動車販売店やロードサービスなどに売り込むそうです。
通常の水素ステーションは70MPaの圧力をかけて3分程度でFCVに水素を充填するところ、同社の簡易装置は圧力が半分(35MPa)のため、満充填には10分強かかる模様。
価格は小型タイプが約700万円、圧縮機付きのタイプは約5,000万円を予定。
同社の充填機は車に積んで移動させて利用することも可能で、製造・販売は子会社のヤマト・H2Energy Japanが担当。
簡易装置とは言え、こうした安価な水素供給装置が各メーカーから登場するようになると、FCVの普及に弾みが付きそうです。
■ヤマト産業 Webサイト
http://www.e-yamato.co.jp/
■ヤマト・H2Energy Japan Webサイト
http://www.yh2ej.com/
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