アウディA1、軽量3気筒エンジンでさらにダウンサイジングへ

●アウディ新型1.0リッターエンジン主要スペック
ボア:74.5mm
ストローク:75.4mm
気筒数:3気筒
総排気量:999cc
燃料噴射方式:ガソリン直噴(5穴インジェクター)
燃料噴射圧:250Bar
最大過給圧:1.4Bar
最高出力:75kW(95馬力)
最大トルク:160Nm
燃料消費率:4.3L/100km(A1 1.0 TFSI
CO2排出量:99g/km

ダウンサイジング設計にしているだけでなく、フリクションロスを減らすためにピストンピンにDLCコーティングを行なっているほか、アウディらしい乗り味を求めてバランサーシャフトも採用しているといいます。

エキゾーストマニホールド内蔵ヘッド、アルミ鋳造のブロックを用いたエンジンの補機類を除いた単体重量は88kg。同じ1.0リッター3気筒ターボとしては世界的に評価の高いフォードのエコブーストエンジンがありますが、そちらの単体重量は91kg程度といわれていますから、アウディのエンジンは十分に軽いものとなっています。

なお、排気量が異なるので単純比較はできませんが、軽自動車級の3気筒エンジンは50kg前後の重量に収めるのが現代のトレンドとなっています。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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