塚田勝弘 
ダウンサイジングが世の流行でもそれはもっぱらエンジン排気量を指し、一部モデルの例外をのぞき、ボディサイズはあまり小さくなっていないのが実状のような気がします。
しかし、全長4mを切るBセグメントは、都市部の信じられないほど狭い住宅街に住んでいる私にとっても個人的にも選択肢に毎回上がる存在です。
アウディのBセグメント、アウディA1は単なる「小さいクルマ」ではなく、「小さくても本当に高級」を具現化した好例で、日本車ではお目にかかれない貴重なモデル。
今回、3ドアと5ドアモデルのスポーツバックに、「気筒休止システム・シリンダー・オン・デマンド」搭載モデルが追加されました。
VWグループでは、ゴルフ/アウディA3にも気筒休止システムがすでに採用されていますが、アウディA1にも追加された格好で、「気筒休止システム・シリンダー オン デマンド(cylinder on demand)」を備えた140ps仕様の1.4TFSIエンジンがそれ。トランスミッションは従来どおり7速Sトロニックが組み合わされます。
この「cod」は、高速道路でのクルージング走行中など、定速走行でのエンジンの低負荷時にTFSIエンジンの4気筒のうち2気筒を自動的に停止。
VWゴルフやA3でも体験していますが、こうした気筒休止システムはいまや、ドライバーは気がつかないほど自然に動作するもので、燃費向上やCO2排出量の削減に大きく貢献します。
従来型の122psの1.4TFSIもラインナップされており、予算やニーズに応じてチョイスできます。価格はA1 1.4 TFSI（122ps）版が281万円、新しい140ps版のA1 TFSI cylinder on demandが314万円、A1 Sportback 1.4 TFSIが301万円、A1 Sportback 1.4 TFSI cylinder on demandが334万円です。
（塚田勝弘）
