「エンジン・オブ・ザ・イヤー2013」はフォードが連覇! 日本勢はまた圏外に

世界35ヵ国、84名の自動車ジャーナリストにより投票される「インターナショナル エンジン・オブ・ザ・イヤー」が今年も決定しました。

 

enginoftheyear2013

トータルランキングのトップとなったのは2年連続でフォードのECOブーストエンジン。999ccの3気筒直噴ターボという、まさにダウンサイジング・トレンドの申し子のようなプロフィールと実力が評価されました。

このフォードECOブースト・エンジンはドイツで生産され、欧州を中心にインドや中国へ展開しているというグローバルユニットということです。

ford_ecoboost999

1位 フォード 999cc 3気筒ターボ (主な搭載車:フィエスタ、 B-Maxなど) 
2位 フォルクスワーゲン1.4リッターTSIツインチャージャー (同:ポロ、ビートル、アウディA3など)
3位 BMW 2.0リッター4気筒ツインターボ(同:BMW 125i、 320i,など)
4位 ポルシェ 2.7リッター直噴エンジン (同:ボクスター、ケイマン)
5位 フェラーリ 6.3リッターV12 (同:F12 Berlinetta) 
6位 BMW/PSA 1.6リッターターボ (同:ミニ・クーパーS、プジョー208、シトロエンDS4など)
7位 マクラーレン 3.8リッターV8 (同:MP4-12C)
8位 アウディ 2.5リッター5気筒 (同:TT RSなど)

また、新登場したエンジンだけのランキングといえる「ニューエンジン・オブ・ザ・イヤー」は新型ゴルフに搭載される1.4リッターの気筒休止システム付きエンジンが選ばれています。

国産勢は、相変わらずランキングに顔を出すことが少なく、昨年同様「ニューエンジン・オブ・ザ・イヤー」の3位にマツダのSKYACTIV(2013年は2.5リッターガソリン)がランクインしているのが目立つ程度となっています。もっともゼネラル・モーターズやクライスラーもランキングに入っていないので、欧州中心のイベントという見方もできそうです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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