スズキがハスラーと隼でグッドデザイン賞を受賞!

身近なグッドデザイン賞ですが、正式には1957年に当時の通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を母体とする、日本唯一の総合的デザイン評価・推奨制度。

ユーザーにとっては、グッドデザイン賞受賞のGマークは見慣れていてすぐに認識できても、それがただちに購入に直結するとは考えにくいと思われます。

しかし、商品企画やデザインに携わる人にとっては受賞を逃せば今度こそ! 獲得すれば来年(次回)も! という励みになり、より良いデザインと実用性を獲得できるかもしれません。

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デザインの好みは人によって異なるでしょうが、最近の新車でもクルマ好き以外からも注目を集めたスズキ・ハスラー、そして日本でも発売された究極のスポーツバイクである隼は、受賞も納得と多くの人が賛成するのではないでしょうか。

プリント

ハスラーに対して審査員は、「水準以上の広さや使いやすさを確保しつつ、黒とシルバーを効果的に使ったバンパー、外寸に制約がある中で張り出し感を表現したフェンダー、ルーフを白く塗り分けた2トーンカラー、縁取り部分に原色のパイピングを施したシートなど、各所にちりばめた遊び心あふれる造形が、このクルマと過ごす楽しさを予感させる。スクエアなフォルム、丸形ヘッドランプ、垂直に近いガラスなど、軽SUVとして長い歴史を誇るジムニーの伝統を継承した点も好感が持てる」と高く評価。

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隼に対しては、「日本では今年発売された隼は、海外では1999年に登場しており、高速時の性能を実現すべく、重心を低め、空気抵抗を減らし、ライダーの防風効果を高めつつ、縦長2灯式ヘッドランプや鎧兜をモチーフとしたリアカウルなどにより、ひと目で隼と分かる個性を実現した。高性能車でありながら乗りやすく疲れにくいことを含め、海外では熱烈な支持者を有している。日本車が基本設計を変えずに長期間生産されるのは珍しく、国内導入開始を機に評価の対象とした」とこちらも高評価を与えています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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