駐車しやすい軽自動車、5つのチェックポイント

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1.ドアミラーで見るボディサイズのフラット感

通常、縦列駐車を行なう際にはドアミラーで距離をはかりながらクルマを寄せていきます。また、駐車場では白線との距離感でクルマを枠内の収めようとします。そうしたときに、ドアミラーとボディの関係によっては歪んで見えてしまい、まっすぐがわかりづらいケースもあるのです。とくにキャラクターライン(ボディサイドに入った凹凸)が錯覚させてしまうこともあるので、実際に運転席で確認するといいでしょう。

最近のモデルでは、スズキ・ワゴンRが「まっすぐ」に見やすいミラー位置とサイドパネル形状という印象です。

2.ホイールベースが短く、ステアリング切れ角が大きいこと

全長、全幅が同じ軽自動車ですが、カタログ値の最小回転半径には違いがあります。というのも、最小回転半径はホイールベースが短いほど、ステアリング切れ角が大きいほど小さくできるものだからです。そして、傾向として、スライドドアのトールワゴンはホイールベースが長く、タイヤサイズが大きいモデルは切れ角が小さくなります。

逆に、ホイールベースが短いのは、フロントタイヤの上に運転席のあるキャプオーバーの軽トラック。タイヤの上に座っているというのは慣れるまでは運転しづらい面もありますが、狭い場所での駐車しやすさでは群を抜いています。

3.死角が少なく、振り返って確認しやすいこと

単純に白線の枠内に停めるだけであれば、左右のドアミラーと白線を見ながら駐車すればいいともいえますが、何かが飛び出しているケースでは後ろを振り返って目視したいこともあります。また、ドアミラーは補助的に使い、基本的には振り返って後進で駐車するというドライバーもいるでしょう。

そうしたときの駐車しやすさに直結するのは後方視界です。基本的にはウインドウが大きく、ピラーが細いのが理想。コペンのようなオープンカーで屋根を開けた状態で駐車してみると、そうした後方視界のメリットは実感できます。さすがにオープンで停めるわけにはいきませんが、後方視界はそれだけ大事なのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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