2000年代に入り、当時の石原東京都知事によるディーゼル車締め出し宣言により、天然ガス車が脚光を浴びた時期がありました。
各ガス会社はLNG(液化天然ガス)の輸入に踏み切り、300箇所を越すLNGスタンドを建設するなど2003年頃をピークに急増。
しかしながら、その後自動車メーカーが低公害のディーゼル車を次々に開発したことから2~3割程度割高だった天然ガス車の普及が減速します。
これに伴い、経産省もそれまでのLNGスタンド設置費用補助を停止したため、赤字に苦しむLNGスタンドの撤退が相次ぎました。
今回、大阪ガスが既存のLNGスタンドを水素ステーションとして活用するアイデアは更なるリスクを軽減する意味でも賢い選択と言えそうです。