一方、2018年までに世界販売台数、収益性など総合力で首位を目指すVWは上半期にトヨタとの販売台数差を約3万台にまで縮めており、年内に1,000万台の大台突破を目指しています。
ところが、こうしたVWの業績急拡大の裏でリーマンショック前のトヨタに似た歪みが生じているとの指摘が出始めているようです。
日経新聞が伝えるところによると、VWの主力車である「ゴルフ」で初めて適用した設計共通化手法「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」が軌道に乗らず、設備の大規模更新などでコスト高を招いており、収益が悪化している模様。
同社は「MQB」停滞の主要因であるドイツ本国の高い人件費を抑制すべく、内製部品の投資を凍結、外部調達に切替えてコストダウンを図る動きを見せており、日本の部品メーカーにも安値による部品調達の打診が続々と舞い込んでいるそう。