トヨタの改革「TNGA」とVWの「MQB」軍配はどちらに?

 一方、2018年までに世界販売台数、収益性など総合力で首位を目指すVWは上半期にトヨタとの販売台数差を約3万台にまで縮めており、年内に1,000万台の大台突破を目指しています。 

VW_Golf

ところが、こうしたVWの業績急拡大の裏でリーマンショック前のトヨタに似た歪みが生じているとの指摘が出始めているようです。

日経新聞が伝えるところによると、VWの主力車である「ゴルフ」で初めて適用した設計共通化手法「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」が軌道に乗らず、設備の大規模更新などでコスト高を招いており、収益が悪化している模様。

VW_MQB

同社は「MQB」停滞の主要因であるドイツ本国の高い人件費を抑制すべく、内製部品の投資を凍結、外部調達に切替えてコストダウンを図る動きを見せており、日本の部品メーカーにも安値による部品調達の打診が続々と舞い込んでいるそう。 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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