エコでも速い!スカイライン・ハイブリッド【試乗記01】

ベンツのエンジンを積んだスカイライン・ターボが注目されていますが、インフィニティ・スカイラインになってまず投入されたのが、ハイブリッドモデルです。

SKYLINE_05試乗したのは、FRの「350GT HYBRID Type SP」で、新型スカイライン・ハイブリッドには日産初となる4WDハイブリッドも用意されています。

SKYLINE_01ハイブリッドに搭載される「ベンツ製」ではないエンジンは、3.5LのV6で、スペックは306ps/350Nm。そう、日産自慢の「VQ35HR」ですね。

先代のV36スカイラインで何度も味わっていますが、国産はもちろん輸入車を含めた現在のV6では、フィーリングもレスポンスもお世辞抜きに素晴らしく、できればエンジンだけで味わいたいと毎回唸らされる出来映えでした。

SKYLINE_04エンジンも1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムもフーガ・ハイブリッド同じで、モーターの68ps/290Nm、マニュアルモード付7速ハイブリッドトランスミッションを組み合わせる点も同じです。

走行状態により2クラッチを使い分けることで、バッテリーの残量があって街中での低速走行であればEV(モーター)走行になります。早朝からゴルフに出かける際に、近所に迷惑を掛けないように静かに住宅街を抜けるのは問題なしです。

SKYLINE_03 SKYLINE_04通常走行ではエンジンが始動し、フル加速時にはエンジンとモーターによる痛快な加速が味わえます。流れのいい街中の通りでもエンジンが始動し、通常走行になります。

フル加速は高速道路への合流時や追い越し加速時、速度を出せるワインディングくらいで、そうそう頻繁には使わないでしょう。

少ないはずのフル加速時は、すさまじいパワーフィール、VQ35HRエンジンの良さを存分に味わえますが、ハイブリッドだけにたとえば100km/hで巡航時でも平坦路ではエンジンが停止してモーター走行になることも多々あります。

なお、エンジンが掛かっていても100km/h時は1500rpmほどですからとても静かなクルージングが楽しめます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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