東大が2人乗り小型電EVの公道走行認定を取得

お台場のメガウェブでも試乗可能なコムス(時期により異なります)は、トヨタ車体による超小型EVで、68万円台〜82万円台で市販されています。今回「東京大学・柏市超小型モビリティ協議会」は、高齢者の円滑な外出手段となるうる2人乗りの超小型電気自動車の公道走行認定を国土交通省から受けました。

01これは国土交通省・超小型モビリティ認定制度によるもので、すでに「原付ミニカー」として公道を走行していた車両を、大学が改造して本認定を受けた例として日本初になるそうです。

「このような新しい移動手段は、基本的に小型・軽量で安全性の高いことが要求され、家庭で充電ができる点も利点となります」と、同評議会では高齢者向けのシティコミュータは充電可能な超小型EVが向くとしています。

いままでも1人乗りの原付ミニカーがあり、近所への足としてお年寄りが使っているシーンを見かけます。

そこで、同評議会では、「第一種原動機付自転車として扱われる原付ミニカーという車両が存在していますが、これは1人乗りに限られ、家族送迎や夫婦外出などができず、自動車の持つ実用性に欠ける場合がありました。このような点を改善するために、市販の電気式原付ミニカー(トヨタ車体製「コムス」2011年型)に後部座席を増設し、今回の公道走行認定を受けたものです」。

COMS_01つまり、1人乗りの実用性の限界を改善するため、リヤシートを加えたタンデムタイプに変更。今後は、千葉県柏市で走行実験などを行うそうです。

高齢者向けのシティコミュータが普及するには、小型で小回りが利く、安全などはもちろん、車両も維持費もある程度安価であることが欠かせません。

東大などの大学や研究所の叡智も借りて、より実用的なシティコミュータが登場することに期待したいですね。

■若い女性を狙って超小型自動車「コムス」が化粧直し
https://clicccar.com/2014/04/04/251202/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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