英国の調査会社ミルウォード・ブラウン(MillwardBrown)が5月26日に世界ブランド価値ランキングTOP100を発表しました。
世界ブランド価値ランキングは今年で9回目を数えており、各企業の公開財務情報やミルウォード・ブラウン・グループが世界20カ国以上で実施する100万人規模の消費者調査などを用いて毎年1回算出されるもの。
それによると、1-4位をGoogleやマイクロソフトなどの米国の大手IT企業が占める中、自動車メーカー部門ではトヨタがBMWやメルセデスベンツを抑えて1位(総合26位)を獲得。
トヨタが首位となったのは集計開始以来、今回を含めて7回目で、同社のブランド価値は296億ドル(前年比+21%)と算出されました。
同様に2位のBMWは257億ドル(+7%)、3位のメルセデスベンツは215億ドル(+20%)、4位はホンダで141億ドル(+14%)、5位はフォードで118億ドル(+56%)、6位が日産で111億ドル(+9%)となっており、日本車3社がランクイン。
ちなみに韓国のヒュンダイは10位で46億ドルだった模様。
世界販売台数でも1,000万台/年規模で首位に位置するトヨタですが、その販売内訳を見ると米国に於けるシェア(14%)に比べて欧州や中国市場では共に4%レベルで見劣りする状況。
特に欧州では強豪VW(シェア25%)やPSA(同11%)、ルノー(同9%)に比べてまだまだの状況が長年に渡って続いており、何らかのブランド強化策が必要。
そこでトヨタはモータースポーツを通してブレークスルーすべく、今年1月、レース活動を豊田章男社長が直轄する「TMSM」の傘下に集約。
本年で3回目の挑戦となるル・マン24H耐久レースで悲願の優勝を狙うなど、欧州に於ける同社のブランドバリューを上げる戦略に出ています。
世界販売台数に加えて「世界ブランド価値ランキング」の総合順位でも更なる上位を目指して活動する同社の今後が注目されます。
■MillwardBrown Webサイト
https://www.millwardbrown.com/Home.aspx
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