トヨタ自動車は今年1月、「レクサスレーシング」、「トヨタレーシング」、「GAZOO Racing」の各レース活動を豊田章男社長が直轄する「TMSM」(トヨタモーターセールス&マーケティング)の傘下に集約。
そしてWEC(FIA世界耐久選手権)参戦3年目となる今年、新型マシン「TS040 HYBRID」を公開すると共に、超過激なストロング・ハイブリッドシステムを搭載した同車2台体制で参戦すると発表。
今年のル・マン24H耐久レースで「優勝を狙う」と意気込みを見せており、3月には進化を遂げた「THS-R」(TOYOTA Hybrid System – Racing)のメカニズムを公開。
「TS040 HYBRID」では新しい車両規定に合わせ、新開発V8エンジンとモーター&ジェネレーターを前後に搭載した新方式の四輪回生システムへと進化。
ハイブリッドシステムと空力特性を改善しており、V8 3.7Lエンジンが520psを発生。更に車両前後のモーターから480psが供給され、トータルで前年型を大きく上回る1,000psのスーパーハイブリッドマシンとなっており、燃費についても25%向上。
WEC開幕戦となる4月20日に行われた「シルバーストーン6時間レース」では初めてのワンツー・フィニッシュで優勝を果たすなど好スタートを切っています。
そして第2戦となるベルギーの「スパ・フランコルシャン6時間レース」では5月2日の予選で激しく順位が入れ替わるタイムアタック合戦が繰り広げられ、トヨタは「TS040 HYBRID」で最前列2番手グリッドを獲得。
もう一台もその後方4番手につけ、翌日の決勝戦へと進みます。
5月3日に開催された決勝レースでは2位のアウディR18 e-トロン・クワトロを抑えて優勝。もう一台も3位に入賞し、2台揃って2戦連続表彰台獲得を果たしました。
WEC第3戦は6月14~15日に開催されるシリーズ最大のル・マン24時間耐久レース。決勝戦の2週間前、6月1日(日)の公式テストデーで幕を開けることになります。
今年も悲願のル・マン優勝を狙うトヨタのスーパーHV「TS040 HYBRID」の活躍が大いに期待されます。
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