消費税増税から1カ月、駆け込み需要の反動で新車販売11.4%減!

消費税率が5→8%に引き上げられてから1カ月が経過。

自動車など高額商品にとってプラス3%増の心理負担はやはり大きく、蓋を開けてみれば増税前の駆け込み需要の反動が顕著となっています。 

4月度の新車販売台数は34.5万台(前年同月比-5.5%)と、昨年8月以降8カ月ぶりの前年割れに。

2013_01-2014_04

特に登録車の落ち込みが11.4%減と目立っており、うちトヨタ自動車が-17%、日産自動車が-21%、富士重工業が‐37%、三菱自動車が‐40%など、新車効果が顕著な一部のメーカーを除けばかなり厳しい状況。 

自販連(日本自動車販売協会連合会)によれば5月度はさらに厳しい状況になりそうで、受注回復の時期が見通せないと言います。 

これは自動車業界に限った事では無く、大手百貨店の売上高は前年同月比で7.9~15.3%の減少、家電量販店は白物家電の不振で10~20%減、住宅業界も3月度の着工戸数が2.9%減と1年7カ月ぶりにマイナスに転じている模様。 

1993-2013

先回1997年の増税(3→5%)後の新車販売落ち込みに対して今後国内市場がどのような販売推移を見せるのかが注目されます。 

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 (Avanti Yasunori) 

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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