ボッシュの自動車用ホーンとファンファーレが100周年

やたらとクラクションを鳴らされると、カチンときますが、鳴らせ方次第でまさに警笛にも合図にも挨拶にもなるのがクルマのホーン。その始まりは諸説あるようですが、ボッシュは100年前にドイツ国内で初めて電気式ホーンの特許を出願したそうです。

1-AA-20081ロバート・ボッシュGmbHが電気式ホーンの特許を出願したのは1914年4月12日。ボッシュはホーンの開発にあたって、特に遠くまで届く心地よいサウンドを追求したとのこと。

1-AA-20082ホーンは作動後間髪おかずに確実に音を発する必要があり、電力消費量が少なく、デサインにも魅力的であることも重要な要素で、1921年に発売された新しいボッシュのホーンはこれらの目標をすべてクリア。このホーンはパイプオルガンの作成に使われる「閉管」の原理がベースで、教会が至るところにあるドイツらしいといえるでしょう。

「閉管」は上端が閉じられたパイプで、「開管」よりも低い音が響きます。ボッシュのホーンではこの原理により、心地よく、非常に特色のある音色を生み出すことができます。

100年前に特許を取得したボッシュのホーンの設計方針は、今日も変わることなく受け継がれていて、音は電気的に作動する振動板により生み出され、全方向に拡散するのが特徴です。

1-AA-20080製品ラインナップも充実しており、ファンファーレも揃っています。ホーンとは異なり、音が一方向に発せられるファンファーレは正確なピッチに合わせて調整され、振動板の働きによりソフトで非常に心地良いサウンドを生み出します。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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