ロシアのソチで開催されている冬季オリンピックは2014年2月7日に開幕、2月23日までの17日間の会期で連日大いに盛り上がっています。そして、6年後の2020年には東京オリンピックの出番が控えています。
日本自動車工業会の豊田章男会長が「東京オリンピックは日本の技術をアピールする好機」と話すように最新技術を投入した次世代車を公開する場としては絶好の機会。
「究極のエコカー」と呼ばれる水しか排出しないFCV(燃料電池車)は2015年にトヨタとホンダが、2017年には日産が市販を予定しています。
FCVに水素を供給する水素ステーションは2015年中を目処に4大都市を中心として100ヵ所で開業、2025年(普及初期)には47県庁所在地で1,000ヵ所、2030年(本格商用期)には全国5,000ヵ所に設置される予定。
またFCVの車両価格は2015年の発売時点では800万円程度と予想されるものの、東京オリンピックが開催される2020年までには現行HV並みの普及価格帯に収まる模様。
一方、自律走行が可能な自動運転車ついても日産が2020年を目標に市販を目指しており、トヨタも2010年代半ばの実用化に向けて鋭意開発を進めています。
実際にオリンピック会場周辺道路に自動運転車用の専用路を設ける構想もあるとか。
また日野やいすゞもEVやPHV、FCVバスを開発中で、東京オリンピックで日本を訪れる外国人の空港からの送迎用としての利用を検討している模様。
オリンピックでマラソン競技の先導車両を自動運転式のFCVにしては?とのアイデアも出ていると言います。
さらにはトヨタがお家芸のHV技術にLPGを組み合わせて低速時はEV、その他はLPG燃料で走るロンドンタクシー風の次世代タクシー車を開発中で、日産も欧米で先行導入するEVタクシーの日本導入を予定。
このように日本の自動車各社ではハイテク車両の開発が目白押しで、世界からの来客をもてなす素材が2020年を目処に出揃う形。
その頃にはエコカーの普及もいっそう進んでいると予測されることから、2020年は日本の自動車産業に於ける技術力を世界に向けて発信する絶好の機会になることは間違い無さそうです。
■新国立競技場 Webサイト
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/
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