昨年12月に発売されたガソリン仕様はもちろん、1月15日に発売されたハイブリッド仕様までズラリと試乗会場に並んだハリアー。気になるハイブリッド仕様ですが、静粛性や重厚感のある乗り心地など、十分に完成度の高さを確認できました。
同じ試乗会場で乗ったノア/ヴォクシーのハイブリッドと比べると、モーター走行時の速度域の上限が少し高めで、基本的に優しく踏めばかなりEVとして走行できます。
今回は50km/h前後でエンジンが始動するシーンが多く、バッテリーの残量や外気温、エアコンの作動状況などによりますが、平坦路が中心のタウンユースなら予想よりもEVとして走行するシーンが多いことが確認できました。
2.5Lガソリンと2モーターを組み合わせるハリアー・ハイブリッドは、システム最高出力は197psで、2.0Lガソリン仕様の151psと比べると差は確かに大きいものの、200kg近くハイブリッド仕様が重くなるため、ハイブリッドは全体に重厚感があり、ガソリン仕様はフットワークの軽さを実感できます。
走行時の静粛性や高級感ではもちろん、ハイブリッドに分がありますが、ガソリン仕様でも高速道路を含めてパワー不足を感じることはなく、しかもガソリン仕様には「パワーモード」が用意されていますからイザという時はこちらに入れればOKです。
なお、JC08モード燃費は、ハイブリッドが21.4〜21.8km/Lで、ガソリン仕様は14.8〜16.0km/L。
価格差は仕様が違いますから単純比較はあまり意味がありませんが、それでも2WDで約90万円、4WDで約70万円もありますから、燃費で元を取るのはもちろん困難。レクサスRXとの価格差も考えると、ガソリン仕様の買い得感が際立ちます。
■新型ハリアーの質感は本当にハイレベル!【ハリアー試乗記01】
https://clicccar.com/2014/01/02/241654/
■少し小さくなっても広さは十分の新型ハリアー【ハリアー試乗記02】
https://clicccar.com/2014/01/03/241739/
■硬めでも上質な乗り心地が光る【新型ハリアー試乗記03】
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(塚田勝弘)