少し小さくなっても広さは十分の新型ハリアー【ハリアー試乗記02】

国内専用モデルとなった新型ハリアーは、全長4720×全幅1835×全高1690mmで、全長は15mm、全幅は10mm狭くなりましたが、全高は10〜20mm高くなっていますので、意外ですが先代と大差はありません。

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しかし、北米でも売るレクサスRXと比べると、全長は50mm短く、全幅も50mm狭くなっています(全高は同じ)。

長さも幅もわずか5cmですが、都内の狭い住宅街だとデカイなぁ!と思わされるレクサスRXよりも心理的負担は多少小さくなった気がしますし、今回試乗した2WDガソリンの「ELEGANCE(エレガンス)」ならレクサスRXの5.7mに対して、5.3m(ほかは5.3〜5.7m)とグッと扱いやすくなっています。

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なお、最小回転半径はハイブリッドの「PREMIUM」系が5.7m、ガソリンの2WD、4WDの「PREMIUM」系が5.6m、ガソリンの2WD、4WDの「ELEGANCE」と「GRAND」が5.3mと仕様によって差がありますのでご注意を。

また、全長4845×全幅1885×全高1700mmの日産ムラーノと比べるよりもひと回り近く小さく、日本の道路事情には断然ハリアーが合っています。

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傾斜したリヤクォーターピラーなど、キャビンの天地高を低く見せている3代目ハリアーですが、先述したように全高はむしろ高くなっていますし、Aピラーが立ち気味なので、前席は頭上も広く、横方向も狭くなった印象はまったくなく広々しています。

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気になる後席の頭上もゆったりしていて、身長171cmの私が前後席に座ると、後席の膝前にはこぶしで3つ分の空間が残るなど、フットスペースも余裕十分。また、後席中央席も足元、シート幅ともに短時間であれば大人が座れますから、硬い座り心地を我慢すれば非常席として十分に使えそう。

これなら身長180cmの人が4人でロングドライブをしても閉塞感とは無縁でしょう。先代よりもボディがちょっと小さくなって、広さも十分となれば居住性には十分満足できるはずです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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