メルセデス・ベンツSクラス「最高の自動車」を目指し、日本上陸

メルセデス・ベンツが「最高の自動車」を目指して開発した、新型Sクラスが日本上陸。メルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークでの発売時期、予定小売価格が発表されました。

Merchedes-Benz_New_S-class_01

2013年5月のワールドプレミアは、ライバルは旅客機とばかりにエアバスのファクトリーで開催されましたが、日本での発表の舞台に選ばれたのはクルーズ客船。まさに自動車に比較対象はいないという自信をアピールしているようです。

開発コンセプトは、「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」、「エナジャイジングコンフォート=究極の快適性」、「エフィシェントテクノロジー=徹底した効率向上」といったもの。

Merchedes-Benz_New_S-class_08

中でも、まるで知性を持ったかのようなインテリジェントドライブはSクラスの特徴的な装備のひとつ。前方を監視する短/中距離ミリ波レーダーに加え、ステレオカメラ、後方に向けたマルチモードミリ波レーダーといった装備が衝突事故などを未然に防ぎます。また追従クルーズコントロールでは、先行車両に合わせてステアリング操作のアシストを行なう機能も備えていいます。

 Merchedes-Benz_New_S-class_06

快適性においては、世界初のシステムとなる「マジックボディコントロール」(S63 AMG ロングに標準装備)が見逃せません。ステレオカメラで捉えた前方路面の凹凸に応じて、サスペンションのダンピング性能を調整することにより、フラットな乗り心地を目指すというハイテクです。また、ホットストーンマッサージを模した温熱マッサージ機能も用意されています。

 Merchedes-Benz_New_S-class_51

効率面では、従来モデルより100kg軽くなったというアルミニウと高張力鋼板を組み合わせたボディや、エントリーモデルにハイブリッドを用意していることでアピールしています。そのS400ハイブリッドは、3.5リッターV6直噴エンジン(225kW)に20kWモーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステム。そのほか、国内正規導入されるのは、4.7リッターV8直噴ツインターボ(335kW 700Nm)を搭載するS550、5.5リッターV8直噴ツインターボ(430kW 900Nm)を積むS63  AMGとなります。

 

 Merchedes-Benz_New_S-class_50

 

メーカー予定小売価格は以下の通り。エントリーモデルとなるS400 ハイブリッドでも1000万円を超える価格帯となっているのは流石ですが、従来モデルからほぼ据え置きといえる戦略的なプライスです。

S400 ハイブリッド:1090万円 (右ハンドル)
S400 ハイブリッド エクスクルーシブ:1270万円 (右ハンドル)
S550 ロング:1545万円 (左/右ハンドル)
S63 AMG ロング:2340万円 (右ハンドル)
S63 AMG 4マチック ロング: 2340万円 (左ハンドル)

 

■関連記事
ベンツの最上級Sクラスなのにリッター30km超!
https://clicccar.com/2013/08/22/228474/

メルセデスベンツ新型「Sクラス」画像ギャラリー 最新・最高のテクノロジーを満載
https://clicccar.com/2013/05/18/220042/

メルセデス・ベンツの新型Sクラスにはホットストーン・マッサージ機能が付く?!
https://clicccar.com/2013/03/30/216336/

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる