稼働を開始した新型フィットを作るホンダの最先端工場の特徴とは?

ホンダが埼玉県大里郡寄居町に建設した四輪完成車工場である埼玉製作所 寄居工場での生産が、2013年7月9日から始まったことが発表されました。

寄居工場では「フリード」や、2013年9月に発売予定の新型「フィット」の生産が行なわれる予定。生産能力は年間25万台を計画しているということです。

honda_yorii_plant_201307002

人と環境に配慮した「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことをコンセプトにした寄居工場は、ホンダのマザー工場として位置づけられ、技術継承や技術革新といった生産をリードする存在として位置づけられています。

特徴的なのは、世界トップクラスの省エネルギーを実現したことです。たとえば、塗装工程にショートプロセス高機能塗装技術を採用することで、先進的で高効率な生産ラインを実現しているといいます。まさに「良いものを早く、安く、低炭素でお客様にお届けする」というホンダのポリシーを実現する工場なのです。

なお、寄居工場の稼働に伴い、埼玉製作所では、エンジン生産を行う小川工場、多機種混流生産に対応した狭山工場とあわせた3拠点となっています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる