次期マツダ・アクセラのハイブリッドはマツダ初ではない! では、マツダ初のハイブリッドは?

2013年秋より、グローバルにデビュー予定の新型「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」ハッチバックモデルの姿が公表されています。この新しいアクセラは、マツダの「SKYACTIV技術」と「魂動(こどう)-Soul of Motion」デザインテーマを全面的に採用したモデルとして、CX-5やアテンザに続くモデルとなります。

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その次期アクセラには公表されているハッチバックのほかにセダンもラインナップされる予定ですが、日本向けのセダンにはハイブリッドがバリエーションに加わることも明らかになっています。

マツダのハイブリッド、はたしてどのようなクルマになるのでしょう? ハイブリッドシステム自体はトヨタからの技術供与があると言われていますが、マツダらしいハイブリッドへの味付けがどうなるのか、気になるというファンは多いのではないでしょうか。

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そこで、マツダがどんなハイブリッドを開発するのか大胆予測。それには、アクセラ・ハイブリッドの以前に市販しているハイブリッドカーのコンセプトが役に立ちます。

そうです、アクセラ・ハイブリッドはマツダ初ではありません。すでにマツダはハイブリッドカーにナンバーをつけて走らせています。

それが「プレマシー・ハイドロジェンREハイブリッド」です。

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2009年に発表された、このハイブリッドカーは、水素/ガソリンのデュアルフューエル対応ロータリーエンジン(RE)により発電機を回して、モーターでタイヤを駆動するというシリーズ・ハイブリッド方式を採用していました。

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こうしたシリーズ・ハイブリッドでは、ともするとエンジン効率のいい領域だけを使う定常的運転とするのが理想とされます。しかし、走りにこだわるマツダは、水素REをあえて定常運転とせずに、アクセル操作に応じて、エンジン回転が変化し、それに伴って駆動トルクも増減するという、内燃機関らしい運転の楽しみを表現する味付けを目指していました。

トヨタ、ホンダはもとより、日産、三菱、スバルと様々なハイブリッドカーが競う日本の市場において、マツダらしいハイブリッドカーが、どのような個性を発揮するのか、いまから楽しみといえそうです。

 

 

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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