世界一静かな乗用車は?静粛性の高いクルマ厳選5車種!

音の静かなクルマセンチュリー インテリア

最近では電気自動車やハイブリッドカーが数多く登場し、車内の静粛性も格段に向上しています。車内の音が静かであれば同乗者との会話も聞き取りやすくなったり、車内で聞く音楽も余計なノイズにかき消されることもなく快適にドライブを楽しむことができます。 

車内の静粛性はエンジン音だけでなく、ロードノイズや振動も少ないほどより静かなクルマといえます。従って、路面からの振動の少ないサスペンションを装備したクルマや遮音材を多く採用しているガソリン車でも電気自動車より静かなクルマも存在します。今回は国産車、正規輸入されている輸入車の中から車内の静粛性の高いクルマをご紹介します。

音の静かなクルマ ロールスロイスファントム 

■ロールスロイス ファントム

クルマ好きでなくとも、その名前だけは知っているという人も多い超高級車ロールスロイス。そのロールスロイスブランドの中でもショーファドリブンとして世界中のVIP達を乗せて走るファントムは車内の静音化も世界一と言われています。車内には静音化のためにフロアマットの素材などにもこだわっているそうです。

エンジンはV12 6.8Lを搭載し、最高出力は460ps。車内の静粛性はもとより、車外でもエンジン音はほとんど聞こえず、ガソリンエンジン車としてはトップレベルの静かさ。

ロールスロイスは代々静かなクルマとして有名ですが、ロールスロイスシリーズのなかではファントムの一回り小さいサイズのゴーストはその静けさからまるで幽霊のようなことからゴーストという名前が与えられています。

ファントムは世界中のVIPの愛車として人気が高いほか、超一流高級ホテルの送迎などにも使われています。

 音の静かなクルマ マイバッハ

■マイバッハ

ダイムラー・クライスラーがメルセデス・ベンツSクラスの上位に位置する最高級車として開発したのがマイバッハ。

残念ながら2013年度から米国、中国では導入の中止が決定していますが、メルセデスで培った高級車制作のノウハウを余すところなく注ぎ込んだクルマです。

全長が5.7mと6.2mの2種類の仕様が用意され、ボディ長に応じてそれぞれマイバッハ57と62、そしてそれぞれスポーツモデルである57Sと62S、さらに後席をオープン化したランドレーという5種類のグレードが用意されていました。

マイバッハはそのコンセプトの通り、メルセデスベンツSクラスの上位に位置する超高級ショーファードリブンで、静粛性にも徹底的にこだわって制作されていたそうです。エンジンにはマイバッハ専用のV12 5.5L ツインターボを搭載し、最高級車に相応しい静けさと圧倒的なパワーを誇るエンジンとなっていました。インテリアでは最高級素材をふんだんに使ったインテリアは専門の職人によって手作業で作り込まれるというこだわり。静粛性だけでなく乗員の快適性は航空機のファーストクラスを凌駕する作りこみがなされていました。

 音の静かなクルマセンチュリー

■トヨタ センチュリー

日本のショーファードリブンでは最高級の位置づけとなるトヨタセンチュリー。長きに渡り政府の要人や、皇室でも使われることが多く、静粛性は国産車トップと言われています。レクサスLSシリーズも、その静粛性の高さが高く評価されていますが、静粛性のためにV12エンジンを採用したといわれるセンチュリーのほうが、室内の静粛性は高いとされています。

さらにウィンドウには静粛性にこだわるセンチュリーらしく高遮音機能を備えるほか、断熱性も高くする事でエアコンの作動を少なくできることから、エアコンファンの音を抑える工夫もされています。

 音の静かなクルマ レクサス LS600h

■レクサス LS600h/600hL

センチュリーに次ぐ国産高級車として挙げられるのがレクサスLS。なかでもV8 5.0L+モーターの組み合わせとなるLS600hは低速走行時にはEV走行となり、まさにエンジン音は無音。車内の静粛性はセンチュリーに一歩譲るものの、メルセデスベンツSクラスを超えると言われています。静粛性の向上にはノイズリダクションアルミホイールなど路面からのノイズの侵入を軽減させるホイールなども採用されています。国内ではセンチュリーに比べCO2排出量が少ないことから環境に配慮した総理大臣専用車としても使用されています。ショーファードリブンとしての品格もセンチュリーには及びませんが、後席や車内の快適性は国産車トップクラスであり、ハイブリッドカーとして環境にも配慮された高級車といえます。

 音の静かなクルマ キャデラック SRX クロスオーバー

■キャデラック SRXクロスオーバー

アメリカを代表する高級車キャデラック。その中でもミドルクラスの高級SUVとして登場したSRXクロスオーバーは、その外観からは想像がつかない静粛性を誇ります。その秘密は一流オーディオシステムとしても有名なBOSE社の手がけるBOSEアクティブノイズキャンセレーション。車内で発生するノイズをマイクでモニタリングし、ノイズと相反する周波数の音を発することでノイズを相殺します。遮音材や吸音材を使うこと無くノイズを打ち消すという概念のシステムです。

 これまで一部の高級車で同じようなシステムは存在しましたが、最高峰オーディオシステムを手掛けるBOSE社の最新テクノロジーにより、驚くべき静粛性を誇ります。このシステムは最新のキャデラックATSにも搭載されています。 

静粛性の高いクルマは電気自動車でなくとも、低振動の多気筒エンジンに制振材や遮音材、吸音材を多用して静けさを確保する物から、センチュリーのように窓ガラスに防音性能のほかに、断熱機能を持たせエアコンの作動音も静かにする工夫をしているクルマ、さらにはキャデラックのように最新テクノロジーによってノイズを打ち消すものまで様々。

エンジンを搭載しないEVは車外での静粛性はピカイチですが、NVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)をトータルで考えると風切り音やサスペンション性能が高級車には及ばない部分もあり、今後はEVで車内の快適性を向上させたショーファードリブンの登場が期待されるといえます。

ロールスロイスや、マイバッハにはなかなか乗る機会がないかも知れませんが、日本の誇るショーファードリブンのセンチュリーであれば、都内で個人タクシーが存在するほか、お台場にあるトヨタの大型展示施設MEGA WEBでは試乗をする事も可能ですので、是非一度その静粛性を体感してみることをおすすめします。

(井元 貴幸)


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