新型三菱アウトランダーPHEVで志したのは「アウトランダー・エボリューション」だ!

街中や郊外ではモーターで走り、高速道路ではガソリンエンジンがアシスト、そして悪路ではツインモーターによる4WDが威力を発揮。しかも発電や回生も得意で、燃費も半端なく優れている大型SUV。少し前なら夢のような性能を備えて、新型三菱アウトランダーPHEVが誕生しました。三菱が、最新鋭のプラグインハイブリッド技術と4WDのノウハウを注ぎ込んだ「三菱の勝負クルマ」として登場したのです。

■最新技術で「航続距離」も「エコ」も「走り」も追求するのが、三菱流!

ガソリン仕様と共に、新型アウトランダーPHEVの開発責任者を務めた岡本PXは、EVの進化を「EV最大の問題である航続距離を大きく改善できるのがプラグインであり、サイズが大きく、そして長距離を走るクルマはプラグインであるべし!」と解釈。そして「環境性能は当たり前。そのうえで走る喜びを追求」という開発コンセプトを設定しました! EVのプラグインハイブリッド化によって「航続距離の改善」を図ると共に、「環境と走行性能の両立」を達成するという「三菱流・究極のSUV」を目指したのです。

■「PHEVシステム」はEV発のプラグインハイブリッド!

新型アウトランダーPHEVのルーツは、1995年東京モーターショー公開の「HEV」まで遡ります。最初は電気で走り、電気が減ったらエンジンで発電する「EV+シリーズハイブリッド」でした。その後、基礎研究や技術革新によって基本性能を向上させるとともに、EVが不得手な高速走行でエンジンが発電しながら駆動する「パラレルハイブリッド」を追加。更に前後のツインモーターによって「回生効率」と「4WD」を両立するあたりが、いかにも三菱のSUVらしいですよネ!

■3つの「モーター」で3つの「走行モード」を実現!

新型アウトランダーPHEVは、3つのモーターで3つの走行モードを実現しています。「EVモード」は、バッテリーを使いフロントとリアの大型モーターで走行するもの。「シリーズモード」は、エンジンがジェネレーター(直結モーター)を動かして、発電しながらEV走行するものです。更に「パラレルモード」では、エンジン走行とジェネレーター発電によるEV走行を同時に行います。低中速時にはEVとシリーズモード、高速時にはパラレルモードと、走行環境やバッテリー容量に応じて最適制御がなされているのです。

岡本PXは「アウトランダー・エボリューションを造ろうというのが、開発陣の共通の想いでした」と語っていますが、ちょっと待ってくださいまし。「エボ」にシビレるのは開発陣だけではありませんヨ。ラリーの頂点を狙うのが従来の「エボ」なら、最新鋭の技術で究極のSUVを実現するのもまた「エボ」。様々なジャンルで掛け値なしの性能を備えた「エボリューション」の登場をこれからも期待しています!  眠れる獅子がいよいよ目覚めたゾ〜!

■新型三菱アウトランダーPHEV
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/outlander/special/new2012/main.html?type=phev

(拓波幸としひろ)