クルマのプログラムは、スマホでバージョンアップする時代です

前後に駆動用電気モーターを搭載、発電と駆動に使い分ける2.0Lエンジンをフロントに搭載した、プラグインハイブリッドカーとしてデビューしたばかりの三菱自動車「アウトランダーPHEV」。その走りが未来的なのは想像に難くないところですが、このクルマの先進性はそれだけではありません。

スマートフォンでアウトランダーPHEVの様々な機能をリモード操作できる「三菱リモートコントロール」がメーカーオプションとして設定されているのです。これはスマートフォン(iOS4.1.0、Android OS2.1.0以上)に專用アプリをインストール、車両とは無線LANを介してアクセスするいうものです。

ネット上のサーバを使うのではなく、ダイレクトに車両とスマホをつなぐというのが特徴的なシステム。そして、アウトランダーPHEVオーナーでなくとも、このアプリはインストールでき、お試し版として使ってみることができるのです。

お試し版でも「タイマー充電」、「今すぐ空調」、「タイマー空調」、「車両情報」、「車両操作」など何ができるのか直感的に理解できる操作項目と操作感は味わうことができます。

無線LANを使う関係から、距離が離れているとクルマとスマホをつなげることができないので、駐車場が隣接している家屋での利用をイメージしやすい、この「三菱リモートコントロール」には、充電や空調などを操作したり、ライトの消し忘れなどを確認したりする以外にも見逃せない機能があるといいます。 

それが、車両ソフトウェアのアップデート機能です。

これまで車両側のソフトウェアに改善点が見つかった場合、簡単にアップデートすることはできませんでした。一般に、車両に支障を来す問題が見つかったのであればリコールやサービスキャンペーンなどの手段で書き換えることはできますが、いわゆる機能を向上させる、アップデート感覚の書き換えというのはユーザーで行なうことは、まずありません。

まだデビューしたばかりのアウトランダーPHEVですから、アップデートというのは気の早い話かもしれませんが、この「三菱リモートコントロール」には、そうしたアップデートについてユーザー側でも対応できるようにしてあるのです。

具体的に、どのようなアップデートが行なわれるのか、現時点では不明ですが、車両ソフトウェアをスマホを使ってアップデートとするという、ひと昔前には考えられなかった時代になっているのです。

(山本晋也 )

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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