いまやクロスオーバーも装着するエコタイヤってなんだ?

あらゆる道を気持よく走ることのできるオールラウンダー、新世代クロスオーバー「スバルXV」。都市型オフローダーともいえるキャラクターですが、その足元には、意外にも横浜ゴムのエコタイヤ「BluEarth E70(ブルーアース・イーナナマル)」がOE装着されているということです。

225/55R17というスポーティなサイズでありながら、環境性能を重視したエコタイヤを装着する時代ということでしょうか。

いいえ、「ブルーアース」とは単純なエコタイヤではないそうです。あくまでも横浜ゴムのグローバルコンセプト。優れた環境性能(低燃費タイヤ)であることは基本として、そこにドライバーや同乗者、周辺生活環境への負荷低減(やさしさ)性能を加えたタイヤを目指しているといいます。

スバルXVにOE装着される「BluEarth E70」も、そうした基本コンセプト通りに、低燃費性能を高めながら安全性能と快適性能をバランスさせているのが特徴ということです。

転がり抵抗の少ないタイヤほど燃費性能に貢献しますが、それを追求するあまりに肝心のグリップ性能が下がってしまうようでは本末転倒。また常用エンジン回転も低くなっている最近のクルマでは、タイヤ由来のノイズも耳に届きやすくなっていますから静粛性も大事な要件。

つまり燃費重視だけで十分という時代ではないということ。ドライ・ウェット路でのグリップ性能、静粛性など様々な要件を理想的にバランスさせた、タイヤとしてトータルバランスを追求した結果生まれたもの、それがいまどきのエコタイヤというわけです。
※画像はイメージです
(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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