世界最高の電費性能を実現したホンダ・フィットEVのリース販売開始

ホンダは8月31日より、フィットEVのリース販売を、自治体や企業に向けてスタートさせました。

フィットEVは「Fun」と「Motion」をキーワードとして開発されました。

フロントの開口部は発熱量の少ないEVの特性を活かして最小化。またアンダーフロアをフラット化し、さらにリヤバンパーの形状を見直してボディ下面の風をスムーズに流す事によって空力性能を向上。

少ないバッテリー容量で、より長距離を走るために、フィットEVでは効率を徹底追求。パワートレインの小型、軽量化と効率性の向上を図りました。

モーターは小型化されたギヤボックス同軸モーター構造を採用し、最高出力92kW、最大トルク256N・mを発揮。最高速度は144km/hとなっています。

モーター、ギヤボックスとパワーコントロールユニット(PCU)はフロント部に集約して搭載して、空間効率を徹底的に追求しています。

リチウムイオンバッテリーは耐久性と安全性に優れる東芝製の「SCiB™」を採用。樹脂カバーで覆ったバッテリモジュールを配置しています。

金属のロアケース上に並べられたバッテリーモジュールを冷却ファン付きのカバーで覆い、バッテリーの温度マネジメントを行なっています。

回生ブレーキ使用時にはより多くの減速エネルギーを回収するため電動サーボブレーキシステムを新開発。これによって回生量を8%向上させました。

これらによってフィットEVはJC08モード電費で世界最高の交流電力消費率106Wh/km、一充電走行距離225kmを達成しました。

充電時間は急速充電で約20分(80%充電)、200V充電で約6時間となっています。

ドライブモードはECOモード、NORMALモードに加えてSPORTモードも設定。モードによってモーター出力とアクセルレスポンス、空調を統合制御して走りの個性を演出しました。

インテリアも環境に配慮し。サトウキビ由来の物質を原料に含めた「バイオ・ポリエチレン・テレフタレート(バイオPET)」をシートの表皮やドアライニングにホンダとして初採用。またエアコンにも新冷媒(HFO-1234yf)日本で始めて採用。地球温暖化係数を従来よりも1/350以下に低減させました。

このほかEV双方向リモコンによって、近距離からの車両情報の確認や充電、エアコンの操作を行なうことが可能。

さらにスマホ用のアプリケーションを利用すれば離れた場所からもリモート操作をすることができます。

フィットEVのリース価格は400万円。自治体や企業向けに2年間で約200台のリースを予定します。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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