新型ミラージュのアイドリングストップ車が17%も燃費向上したワケはアイドル回転数と空力にあり!

フルモデルチェンジ、10年ぶりに復活した三菱ミラージュ。そのアピールポイントは省燃費性能、なにしろガソリンエンジンの登録車としてナンバーワンの27.2km/LというJC08モード燃費値に達しているのです。

この燃費性能には、もちろん軽量ボディや新開発3気筒エンジンが寄与しているのでしょうが、最大のポイントといえるのがアイドリングストップ「オートストップ&ゴー」を備えたことでしょう。

 というのも、アイドリングストップのついていないグレードのモード燃費は23.2km/L。つまりアイドリングストップによって約17%もの燃費改善につながっているように思えるのです。

 

通常、このクラス(1.0~1.3リッタークラス)でアイドリングストップを備えた場合の燃費改善率は5%程度といわれていますから、ミラージュにおけるアイドリングストップの効果はかなり大きいといえます。しかし、けっして珍しいアイドリングストップ機構を採用しているわけではなく、むしろスタンダードなセルモーターを使ったタイプ。このシンプルなシステムからは燃費改善貢献度の高さが意外に思えます。

これだけ燃費を改善できた理由は、アイドリング回転数にありました。

ミラージュのアイドリング回転数は、いまどきとしては若干高めの750rpm。そうなった理由は3気筒エンジンのアイドリング振動をマイルドにするため(回転数を下げると振動が大きく感じられるそう)。

それゆえに、アイドリングストップをさせることで燃費改善への貢献度が大きくなったというわけです。

またアイドリングストップを備えたグレードでは空力性能を改善する数々のデバイスを備えているのも、燃費性能の向上につながっているということ。

もともと最小限のフロントグリルや2段階落とし込みルーフ、エッジを立てたバンパーコーナーなど空力への意識は高いミラージュですが、アイドリングストップを備えたグレードには下記のパーツが追加され、Cd値0.27を実現しています。

バンパーの左右下部のエアダム
ルーフスポイラーの採用
フロントアンダーカバーとフロアアンダーカバー
凹凸が少ないデザインのホイールカバー 

 

アイドリングストップと空力性能、その合わせ技による17%の燃費改善と考えてよさそうです。
(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。