2012年6月、マツダ・ロータリーエンジン車の製造が終了しました。コスモスポーツが発売されて以来、45年の歴史に幕を閉じることになったのです。
思い起こせば、コスモスポーツは、帰ってきたウルトラマンのMAT隊員が乗マットビハイクルに採用されていました。子供心に、日本のスーパーカーだと自認していたものです。(写真は昨年秋の缶コーヒーのおまけです)
ロータリーの代名詞RX-7は、アニメ「頭文字D」で高橋兄弟の愛車で登場して、人気が再燃しました。ドライビングゲームのグランツーリスモでも、普通にRX-7はFC&FDと呼ばれていますよね。
最終モデルになったRX-8では、商品化は難産を極めたそうです。特に観音開きのリヤドアは、フォード傘下にあった当時「2ドアスポーツの前に4ドアを作って、商業実績を作るべし!」という経営判断を真っ向から受けて開発した、マツダの意地と情熱の結晶だと聞き及んでいます。
4ロータリーを搭載したマツダ787Bが、ルマンで総合優勝したことがまるで昨日のように思い出されます(写真はマツダ・ロータリーのすべて)。ロータリーは、世界でマツダだけが商品化に成功したエンジン技術ですから、量販車の生産終了は日本のクルマ好きとしてあまりに残念無念。 願わくば水素エンジンだけでなく、スカイアクティブ技術を駆使した次世代ロータリーエンジンの復活を期待して止みません。
RX-7のすべて本は、三栄書房のHPで電子版が販売されていますし、今年の1月には「マツダ・ロータリーのすべて」が発刊されています。日本のマツダが育んだロータリーエンジンと名車達を、是非とも振り返ってみてください。
(拓波幸としひろ)