今回の日光サーキット「やっちゃば」走行会でひと際目をひいたこの車。スバルff-1。
軽自動車でスタートしたスバルの自動車生産ですが、このff-1は1966年に登場したスバル初の小型乗用車スバル1000の1969年MC版。
すでに初登場から43年以上経つこのクルマも元気いっぱい走り回っていました。
このff-1、やはりスバルのクルマです。特にエンジンルームは個性ありまくり。
エンジンは、初の乗用車といえども、やはりスバルは最初から水平対向エンジン4気筒!そしてダウンドラフトに装着されたキャブレターはソレックス2連装。しかも、これ、純正のままだそうです。
エンジンの次に目をひくのは、エアコンがない時代なのにかなりでかいラジエター。でもよく見ると・・・。
ラジエターは大小の2分割、そして小さいほうにはダクトとが繋がり車内へ。そう、小さいラジエターはヒーター用の熱交換器だったのです。で、温風は外気のみ?
そして驚くべきはフロントブレーキ。当時ではかなり先進装備のディスクブレーキを採用しています。しかし、フロントタイヤを外してもブレーキディスクどころか配管類すらありません。どこにディスクがあるのかと思えばデフに直結。つまりエンジンルームの下の方にあるのです。
性能を求めて試行錯誤していた時代を感じ取れるような気がしました。
やっぱりというか、さすがというかのスバルらしさは初代から溢れていたんですね。
(北森涼介)
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