痛車ステッカー業者逮捕!「けいおん!」画像無断使用で著作権法違反容疑

共同通信によると、 福岡県警は11日、人気アニメ「けいおん!」のCDジャケット画像を複製してステッカーを製造・販売したなどとして、著作権法違反の疑いで静岡県裾野市、自営業滝繁行容疑者(43)とアルバイトの女2人を逮捕した。滝容疑者らは、漫画キャラクターを車体に描く「痛車」に貼り付けるためのステッカーを販売する店を経営。商品には人気アニメ「機動戦士ガンダム」などのステッカーもあったという。2008年8月ごろから、アニメのステッカー販売で5000万円以上を売り上げていた。 逮捕容疑は3月5〜12日までの間、インターネットのオークションサイトで、「けいおん!」のステッカー3枚を計1800円で販売した疑い。県警によると、3人とも容疑を認めているとのこと。

この業者は特に悪質。自身の店舗のサイトで依頼品と称して紹介しているものを、ネットオークションやイベントでなんの臆面もなく著作権法違反や版権侵害の商品を量産販売していました。イベントで依頼品が値札つけて売られているのはおかしな話しでしょ?依頼品だから、と言い訳をしながら悪質な商売をしていたと言うことです。

個人が自分のクルマに版権のある画像を使用するのだって限りなく黒に近いグレー、コンテンツホルダーによっては完全に黒だったりするのに、業者が版権画像を無断で商品にするなんてありえませんよね。

業者製ステッカーを買う側はまさか著作権や版権の許諾を受けていないなんて思っていないので「著作権法違反と同時に顧客に対しては詐欺にもなりうる。業者製のステッカーを買うときは著作権者の許諾を受けているかどうかを確認しないといけない」なんて馬鹿馬鹿しいことをオススメしないといけなくなりますよ。

個人ユーザーが著作権法や版権侵害をしてしまいそうなところを、許諾をとる方法や絵を描き起こすなど、適切に指導していくのが業者のつとめなのではないでしょうか。

写真は逮捕された滝繁行容疑者の店舗のデモカーとされる痛車です。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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