夢の対決! 織戸vs谷口の結果は?【TOKYO DRIFT in ODAIBA D1 CHAMPIONS】

今年の大きな話題のふたつと言えば、久々の国産FRスポーツであるトヨタ86の投入と、なんと言っても初代D1GPチャンピオンの谷口信輝選手のフル参戦です。

86は現在のところ日比野選手と織戸選手がまずは仕上げて来ています。谷口選手もHKSから86で参戦を予定していましたが、今回は以前のマシンであるトヨタアルテッツァで出場しています。その後、野村選手も86になるとのウワサもあります。

その織戸選手と谷口選手の夢の競演が実現しました。どちらもスーパーGTにも参戦するドライバーで、各方面で人気を博す二人です。

織戸選手の86は、なんとムリヤリ(?)V8を搭載し、他とはゼンゼン違う音がしています。まだまだヤルことはいろいろ残されているはず。

対する谷口選手のアルテッツァは、熟成されてはいるかもしれませんが、いかんせん古く、現在の水準に達しているか、不安が残ります。

単走で谷口が99.64点、織戸が98.32点と、追走の前後を選ぶ権利を谷口が獲得。ここで谷口は逃げ切れば勝てる(=有利な)先行を選ばず、漢(おとこ)らしく魅せるドリフトを披露するため後追いを選びます。カッコいい!

私生活でも気心知れた二人だけあって、十分信頼し合ってイキのあった追走は見ていてキレイです。

きっと一本目はキレイに魅せてサドンデスに持ち込む前提でやってるかも、と思わせるくらい、接戦でしたが、最終コーナーでシフトミスの失敗をしてしまった谷口は敗退。谷口クンの失敗って珍しいですね。

最後にあっさりと失敗を認め、ファンに手を振るという決めポーズもさすがスターは違いますね。

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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