ホンダは、インドネシアにおける四輪車生産・販売会社「ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(以下、HPM)」が、ジャカルタ近郊・カラワン工業団地内の既存工場敷地内に年間生産能力12万台の新四輪車工場を建設することを発表しました。
新工場は2014年の稼働開始を予定していて、生産能力6万台の既存工場と合わせたHPMの生産能力は18万台となります。
新工場ではタイやインドで販売されている「BRIO(ブリオ)」などが生産される予定です。
トヨタ、日産、スズキもインドネシアに工場を建設していますが、なぜインドネシアなのでしょうか?
まずは人口。約2億4千万人の人口をかかえるインドネシアはこれからも増加していくといわれています。
そして経済面。アセアンのなかでもインドネシアは経済が好調で、少し落ち着くといわれている2012年も6.4%の経済成長率を見込んでいます。
そんな経済が好調なインドネシアに日系メーカーはもちろん海外企業が数多く進出しており、進出した企業に勤めるインドネシア国民がクルマを購入できる“中間層”になってきました。
ちなみにアセアン内で2012年1月の新車販売台数は、インドネシアが4万9791台、マレーシアが3万6660台、タイが3万4823台です。
ある自動車メーカーの市場エコノミストは「アセアンというより、グローバルから見てもインドネシアは次の大市場として注目している」というくらい可能性を感じていることが自動車メーカの工場新設に繋がっているのでしょう。
【クリッカー編集部】