マツダが「SKYACTIV」のディーゼルエンジンを日本にも投入……か!?

デミオに搭載してリッター30km/Lをマークしたマツダの新技術コンセプト「スカイアクティブ」は、まだ始まったばかり。デミオではエンジンだけですが、トランスミッションやボディにも革命的な新しい発想が用意されていて、来年発売予定のコンパクトSUV「CX-5」に搭載される予定になっています。

そんなCX-5のコンセプトカーである「勢(MINAGI)」の資料には、「SKYACTIV-D」と呼ぶディーゼルエンジンの説明もありました。

・ 世界一の低圧縮比14.0 で、高価なNOx 後処理システム無しで、各国の厳しい排出ガス規制
(Euro6:欧州、Tier2Bin5:北米、ポスト新長期規制:日本)に適合
・ 現行2.2L ディーゼルエンジンと比較して20%燃費改善
・ 新開発の2ステージターボチャージャーで低速から高速まで滑らかでリニアな反応により低速時と高速時のトルクを改善。(最高5200rpm)
・ 高効率アクティブセラミックDPF
・ 10%軽量化
・ 20%摩擦低減
・ 可変バルブリフト機構によってコールドスタート時にも安定した燃焼(失火を抑制)

えっ!? 「ポスト新長期規制に適合」?????

ポスト新長期といえば、日本独自のディーゼルエンジン規制ですが、乗用車でクリアするのは結構大変でコストもかかります。言い換えれば、日本の規制をクリアするためにけっこう面倒なことをやっているわけですね、CX-5のディーゼルエンジンは。

つまり、あえて「ポスト新長期」適合を謳っているのって………

 

そうなんです。このCX-5は、日本でもガソリンだけでなくディーゼルエンジン仕様も発売するということなんです。

話題のスカイアクティブを、ディーゼルでも体感できるようになるまでもうちょっとの辛抱。「ディーゼルはパジェロとエクストレイルしか選べないし!」という悩みが解決するまで、もう少しですよ。

関係者いわく「圧縮が低いので、今までのディーゼルエンジンよりも軽いんですよ。だから走りも……」だそうです。これは期待しないわけにいきません!

 

(工藤貴宏)

 

 

 

 

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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