21世紀のルノー4とは? デザインコンペ開催

写真は1962年。初期型の4がそのサス・ストロークと良好な乗り心地を示すため階段を下ります。

ルノー4は今年で生誕50周年を迎えます。1961年に誕生して1992年に生産中止となるまでの31年間でトータルの生産台数は800万台を超え、VWビートル、フォードTに次ぐベスト3の生産台数を誇ります。

そんなモデルをルノー社とデザインブーム( designboom )との共同企画によって、世界的なデザインコンペ・イベントとして立ち上げられました。その名は “RENAULT 4 EVER” 。

1984年。後期モデル。フロントフェイスはなかなかよい変更で、こちらも人気です。インパネも想像以上に近代的になっていますが、独特のインパネ・マニュアルシフトは変わりません。

ルノー4(日本人のファンは4をキャトルと呼ばず、本国の発音に合わせてカトルと呼ぶひとも少なくありません)は、フランスでは1948年から販売され続けていたシトロエン2CVのライバルとして登場しました。ルノーは以前には4CVというモデルを持っていましたが、リヤエンジンによる荷室の狭さなどによって2CVにかなわなかったのです。

しかし2CVを研究し尽くした4は、荷室も広く乗り心地も良好でした。リヤサスペンションはトレーリングアーム式を採用しています。トーションビームを左右幅いっぱいに持つフルトレーリング・アーム式という表現がなされますが、これは左右のホイールベースが50mmほど違うという変則的なものでした。しかしその効果は絶大で大きなストロークを持ち、快適な乗り心地を実現したのです。

そんないまはなき4に対して、RENAULT 4 EVERでは21世紀にふさわしい4のデザインを公募しています。参加はプロのデザイナー、デザインを学ぶ学生、デザイン好きの人なんでもあれとのこと。興味のある方は以下の問い合わせまでです。案内は全部英語です。

 

http://www.designboom.com/weblog/cat/8/view/13543/renault-4-ever.html

 

(MATSUNAGA, Hironobu)