新型グランドチェロキーの1/3はメルセデス・ベンツGクラスだとしたら、欲しい?

先代から大幅に下がった398万円というベーシックグレードの価格も、質感が大幅に上がったインテリアも、そして4輪独立サスペンションを手に入れて快適になった走行性能もニュースなジープ・グランドチェロキー。そんなグランドチェロキーに関して、もうひとつ興味深いニュースが入ってきました。

なんと、約1/3はメルセデスベンツなのです。……と言っても意味不明ですね。実は新型GクラスはメルセデスベンツのMクラスとシャシーの共用部分が多く、共用しているのは機械部分の約30%に渡るのだそうです。

今でこそフィアットの関係が深いクライスラーですが、1998年から2007年5月までは「ダイムラークライスラー」としてメルセデスベンツと同じ会社でした。新型グランドチェロキーの開発プロジェクトがその合併期間にスタートしていた関係で、プラットフォームが共通となっているのです。

ちなみにダイムラーとクライスラーにおいてメカニズムを共用した新型車は、この新型グランドチェロキーが最後の模様。今後は、フィアットやアルファロメオ、そしてランチアとクライスラーの合作が増えると予想されます。ジープのメカニズムを流用した、ランチアのSUVなんてちょっと興味深い気もしますね。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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