免許取り立ての若者でも任意保険の割引を最大の20等級にするウラ技がコレだ!

万一の事故に備えるための自動車任意保険、入ってますよね? 通常、最初は6等級からスタートして、無事故を続ければ年々等級がステップアップ、最終的には20等級で割引率も60%になります。だけど、6等級から20等級に“成長”するのは14年も無事故を続けなければなりません。ところが、その「等級」を、まるごと自分以外のドライバーから譲ってもらうことができる仕組みを使えば、いきなり割引が最大となる20等級からクルマに乗ることもできるんです。さて、どうすれば実現するのでしょうか?

このシステム、具体的には「等級譲渡」、または「等級引継ぎ」と呼ばれています。たとえば高齢でクルマに乗らなくなったドライバーが自分の子供に等級の権利を譲ったり、夫婦間で夫の等級を妻に引き継いでもらうとき、このワザが使えます。条件としては次の2つのケースのみ可能でアカの他人との譲渡、引継ぎはできませんが、その他の制限は一切ありませんし、どの保険会社でも受け付けてもらえます。

1.配偶者間での譲渡、または引継ぎ
2.同居する親族間での譲渡、または引継ぎ

このテクニックを駆使すれば、たとえば18 歳の子供が免許を取り、自分専用のクルマに乗り出したとき自動車保険料の節約に活用できます。

父親の等級が20等級としましょう。当然、自動車保険の保険料は60%OFFなので、かなりの割安ですし「30歳未満不担保」などの年齢条件も付いていると思います。一方、子供は18歳の免許取りたてとすれば、自動車保険はもっとも割高な「全年齢担保」で、しかも6等級だから保険料も相当に高くつきます。

こんなときは、父親の20等級を子供にそっくり譲渡しちゃいます。当然、父親の保険は6等級に下がるので保険料がアップしますが、年齢条件が高いため値上がり率はさほど大きくありません。一方、子供は18歳にして20等級という破格の高待遇(?)となり、たとえ「年齢条件なし」でも保険料を低めに抑えることができます。つまり、トータルで見れば世帯としての保険料支出は最小限に抑えられるってわけ。

こうした裏技的な節約法は、自動車保険を代理店で契約するのが当たり前だった時代には保険のおばちゃんがこっそり教えてくれたもの。だけど、割安なダイレクト保険が主流となった今、だれも教えてくれないから自分で調べるしかありません。キビシイ時代になったものです。

なお、このワザ最大の注意点として、親子間での等級譲渡は「同居の場合」のみに限定されます。だから、子供が進学などで親と別居する予定があるなら、その前に譲渡を済ませないとダメ。やるならお早めに!

 

 

 

等級譲渡のしくみ

(まるほ商会)