東京モーターショー 歴代の開催場所はこのように移ってきました


末娘から「モーターショーもディスニーも千葉県なのに、東京って呼ぶのはどうして?」と素朴な質問を受けて答えられなかったことがあります。でも今回で42回を迎える東京モーターショーは、千葉の幕張メッセから東京に戻って来ることになりました。
そこで「Where@東京モーターショー」と題して、歴代モーターショーの開催場所と様子を見てみたいと思います。

第1回目は、1954年(S29)に東京の「日比谷公園」で開催されました。当時は戦後最大規模のイベントだったそうで、名称も「全日本自動車ショウ」でした。出展車両はトラックやバス、三輪車やオートバイが中心で、乗用車は数えるほどしかなく、マイカーは「夢のまた夢」の時代でした。


第5回(1958・S33)は「後楽園競輪場」で開催されました。競輪場というのが渋いですよね。トヨタが世界最小1500ccディーゼルを搭載したクラウン試作車を展示したり、スバルが名車「スバル360」を出展して大いに人気を集めたそうです。


翌年の1959年(S34)には第6回が、晴海の展示場で開催されました。ダットサンからは「ブルーバード」や日本初の本格派スポーツカー「ダットサンS211」も公開され、高い評価を得たそうです。


時は流れて1989年(H10)、第28回から晴海から千葉県の幕張メッセへ会場が移りました。この年のモーターショーは、凄かった!セルシオやスカイラインGT-R、ロードスターが華々しく並べられ、NSXやセラが出展されていたのですから。今思うと日本は内需拡大で超バブリーで、魅力溢れるクルマの黄金期でもありました。

そして今年12月(2011・H23)、幕張から東京有明の東京ビックサイトに会場を移して、第42回の東京モーターショーが開催されます。場所は5ヶ所目になりますね。テーマは「世界はクルマで変えられる」です。東京モーターショーは、世界一のテクノロジーモーターショーを目指しているそうですから、日本のみならず、世界中から沢山の人が来てくれるといいですね。

(拓波幸としひろ)