日産リーフは電気自動車なのでクルマのいろんな電気を使うものを省電力化しています。
電気を使うもので一番最初に思いつくものはヘッドライトじゃないでしょうか? 昔はよくライトを点けっぱなしでバッテリーを上げちゃった実体験からもそんなイメージがあります。関係ないですがスーパーなどの館内放送で「車両ナンバー●●のお客様、スモールライトが点けっぱなしになっております」と聞くと「そんなドラえもんの道具が点けっぱなしだと危なくてしょうがないだろうな」といつも妄想してしまいます。
それはさておき、日産リーフのヘッドライトは最先端のクルマらしくLEDヘッドライトが採用されています。作っているのは市光工業です。市光工業は1903 年に創業した、主に自動車用ランプやミラーなど自動車 部品のメーカーでで、1932 年には初代ダットサン にヘッドランプを装着し、日本初のプロジェクターヘッドランプや世界初の電動格納式 ドアミラーを製品化したらしいです。
そんな“お初好き”と思える市光工業が作った今回のリーフのライトは「世界初の“量産車標準搭載”LED ヘッドランプ」で 「世界初の“完全リフレクター制御”LED ヘッドランプ」で「世界最少の“LED 搭載数”ロービーム(LED2 灯、8Chips)」だそうです。
コチラがリフレクターユニット。
で、コチラがリフレクター部分の原理図。LEDは外から見えないんですね。
“量産車標準搭載”とは、「プリウスやレクサスLSにもLEDはあるけど、全車に標準装備でないじゃん」ってことでしょう。“完全リフレクター制御”とは、これまでのLEDヘッドライトには必ず凸レンズが必要だったらしいんですが、これをなくして反射板で拡散させるような仕組みだそうです。“世界最少のLED搭載数”はこれまで3個だったのを2個で十分な明るさを確保したんだとか。
結果として、消費電力はロービーム(片側)で比較するとハロゲン55W、HID45Wに対し23Wを実現できたそうです。ちなみに調べてみるとLSのはLEDは5個で50Wだそうで、特に省エネってわけではないんですね。なお、今回のリーフ用のハイビームはハロゲンを採用しています。
今後、市光工業としてはLEDを一つにしたものや、ハイビームとロービームの光源を共通化させたものなどを開発していくとのことです。
ライトだけに明るい未来が開けることでしょう(スミマセン、下らないオチで・・・)。
(小林和久)