まだレクサスLF-Ghのグリルのことを考えています【ニューヨークオートショー2011】

ティーザーで少しだけ見せられるというのは非常に気になるもので、なにかヒントはないかなと、いろいろ調べてみました。そうしたら、ちょっと気になるものを思いだしましたので、紹介します。

Lexus CT200h

これはレクサスCT200hの写真です。でも見てください。実はグリル下のカタチは、今回公開されたLF-Ghのカタチと似たような造形に作られているんです。ところが、もう一つの写真を見てください。こちらは2009年のフランクフルトショーでCTのコンセプトカーとして発表された、LF-Chのものです。そう、今話題になっている造形が、ここにはないのです。

Lexus LF-Ch, IAA 2009

想像するに、これらはひとつの計画によって造形されていると思われます。クルマのデザインを進化させるにあたり、突然変異というやりかたもありますが、確固としたブランドを確立させたいレクサスにとっては、連続した進化のカタチを表現していきたいのではないでしょうか? ですから常に、進化するべき方向への足掛かりをその前のクルマに表現しているのかもしれません。つまり、2009年当時の現行モデル→コンセプトのLF-Ch→CT200h→コンセプトLF-Ghと違和感のないように進んでいくように思われます。

となると、グリル造形はほぼCTに似たかたち(公表されているスピンドル型:紡錘型により近づける)となるのではないでしょうか。そしてその造形が目指す進化として、バンパーのセンター部分がなくなり大きなグリルになるのが有力でしょうか? 技術的にはバンパー機能を持たせるのにいろいろ苦労はありそうですが…。(前回、センターにボディ同色バンパーが浮いたようにできるのでは? と書きましたが、それでは、どうしてもいてもアンバランスになってしまいそうですね)  ただ気になるのが、顔の重心をどう考えるかということです。同時にそんなグリルの真ん中に、アウディのようにナンバープレートを据えていいのか? ということも絡んできます。

北米ではフロントのナンバープレートは不要ですし、欧州、日本と異なるサイズのナンバーがあります。これらが大きなグリルの中央にドンとあるのは、ちょっとカッコよくありませんよね。とくにナンバーがない場北米仕様でバランスが難しくなりがちです。

顔とグリルの重心(中央)付近にオーナメントをつけ、ナンバープレートはグリルの一番下まで持っていきたいはずです。となれば、レクサスのLマークはこれまでよりもっと下、バンパーのセンターがあった位置のちょっと上あたりにくるのがよさそうです。そのためにグリル上部のめっき部分も、しかるべきカタチになる必要があるのかもしれません。なんてね。 でも実際は、どんな顔になるんでしょうか? 楽しみですね。ただ、LF-Ch同様にコンセプトから量産に移行するときに、もうひと捻りあるのかもしれないですよ!!

参考までにアウディUSAのHPアドレスを記しておきます。ナンバーがないための苦労を感じますよ。アウディの場合ヘッドライトやバンパーのボリュームの関係もあって、4つのリングを下げるような急場しのぎも難しそうですね。

http://progress.audiusa.com/

(MATSUNAGA, Hironobu)